板バネは、材質のバネ性を利用して押さえる・挟むなど単純な機能ですが、製作には押える力や耐久性の検証が課題となります。

また、板バネと言っても用途は様々です。材質の特徴を活かして用途に適した材質を選ぶ必要があります。例えば、接点として使用する板バネの場合、一般的に使われるような鋼やステンレスではなく、リン青銅やベリリウム銅を使用します。各材質の特性や機械要素については、「板バネの材質」ページをご覧ください。

押さえる

金属板のバネ性を利用して、対象物を押えることを目的とした板バネです。板バネの中でも最も多い用途の一つで、この機能に導電性や熱伝導を加えるなどするので基本的な機能とも言えます。

挟む

こちらも基本的な用途の一つです。クリップが代表で、押えるのと同じ作用ですが、挟む用途の板バネやクリップは対象物を取り外しすることがほとんどですので、耐久性、挟む強度などの考慮が必要で対象物が小さくなればなるほど、開発の難度が上がります。また、押える用の板バネよりも製作費も上がります。

導電性

スイッチや端子などが代表例で、導電性とバネ性の両方を持った材料で製作された板バネがあります。銅合金で製作されることが殆どですので、加工後にニッケルなどでメッキなどが必要です。